翻訳会社と気候
国が違えば言葉が違うのは常識でありますが、言葉だけに限らず、文化、風習、法律、気候などの、ありとあらゆる部分が変わってきます。
その為に、翻訳会社は海外の書物を日本語に翻訳しようとする時には、様々な違いを日本人にも理解出来るように翻訳する事を心がけなければなりません。
気候一つとったとしても日本はかなり恵まれていますし、綺麗な四季がある事を感謝しなければなりません。
例えば、北欧が場面の小説で、「まだ、夏の陽気が残る9月の朝だが、今日は特に冷える」の様な文章ならば、日本人は初秋の冷え方などはたいした事がないと思ってしまいがちですが、北欧は夏でも、朝方は氷点下になる事もある程なので、その北欧の人間が「特に冷える」と表現しているのですから、日本人からすれば生半可な冷え方ではありません。
その様な事を知らない日本人であるならば、「初秋の冷えは気持ちいいから」などと呑気な事を考えてしまうかもしれませんが、北欧に住んでいる人は暖を取れる環境でなければ生死に関わるほどの問題になります。
その様な事を踏まえた上で、先ほどの例文を見返してみると全く違った感じ方が出来ると思います。
情景を想像する
小説が好きな人の特徴としては、小説家の独特の言いまわしが好きなので、言葉に酔いながら小説を読み進めていく様な人物と、小説の場面が実際に脳の中に沸いてきて、まるで小説の世界に入ったかの様なイメージを持つ事が出来る人物になります。
どちらのタイプにせよ、文章がチグハグであったり、分かり辛い文章であったりすれが素直に内容を楽しめないと思います。
そして、あまり精度の高くない翻訳会社などでは、海外の小説などを翻訳した際に、日本語として文章が成立していない場合もあるのです。
実際に、海外の小説を翻訳した一文を抜粋しますが、「今日は、天気が寒いが、私の気持ちは高鳴り、木は生きていている」の様な文章がありました。
これは、前後のストーリーを見ればわかるのですが、とにかく機嫌が良い状態を表しているのです。
ですから、分かりやすく表現すると、「今日は、底冷えのする気候だが、木々の生命を感じるほど、私の気持ちは高鳴っている」とすれば、幾分か分かりやすくなるかと思います。
実際の英文を見たわけではないのでなんとも言えませんが、この様な読者の事を考えていない翻訳は決して褒められたものではありません。