翻訳会社と二人称
翻訳をする際に、二人称は重要な部分でありますし、翻訳会社や翻訳家も気を付けている事だと思います。
英語では、単純に「You」と流してしまう所でも、日本語では二人称でも多くの語彙をもつために、時と場合を考えて使い分けなければなりません。
基本的なところで、あなた、君、おまえ、貴様、などがありますが、日本語では目上の立場の人間や、職業柄で呼び方が変わってくる事もあります。
これは、英語でも同様でありますが、家族の事を呼ぶ時は、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん等の立場にあった呼び方をしますが、この様な呼び名であっても、親父、お父ちゃん、父上など、人によって呼び方が変わってきますし、良い年をした大人がパパなどと呼んでいたら違和感があるはずです。
更には、相手が会社関係の人間であれば、課長、部長、社長などの役職名で呼ぶ事もあり、これは、ビジネスマンである事を醸し出す時に有効な方法と言えます。
この様に、二人称でも多様な語彙がある日本語においては、翻訳会社や翻訳家は場面にあった相手の呼び方を考えなければなりませんし、全てをひとくくりに、あなた、君、の様にしては、なんとも味気ない翻訳になってしまう事でしょう。
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立場の違いと言葉遣い
立場が違えば言葉遣いが変わるのは当たり前の事ですが、しかし、それは日本語の常識であり、英語では同様の言葉であったりもするのです。
例えば、「君達、昼ご飯を一緒に食べよう」という言葉では、どの様な人物像を想像するでしょうか。
人によって違ってくるとは思いますが、インテリ系の人物像を想像する人は少なくないと思います。
しかし、この言葉を目上の人物にいうのならば全く喋り方が変わってきますし、「皆さま、お昼ご飯を御一緒して宜しいですか」の様な謙った言葉にしなければ違和感があります。
逆に、教師が生徒に投げかける様な言葉ならば、「お前達、一緒に昼ご飯はどうだ」の様になるはずです。
例えば、こればマフィアのボスと部下の様な関係ならば、「貴様ら、昼飯を食わせてやるから来い」の様に有無を言わさない様な話し方になると思います。
ですから、翻訳会社や翻訳家は、言葉づかいを選ぶ時は、文章の意味だけではなく、お互いの立場を考えて翻訳しなければならないのです。
最近目につくのは、映画などを訳す際に、実際は普通の言葉で話しているにも関わらずに、外見が荒々しい様な外見である為に、翻訳した言葉を荒くする事もありますが、流石にそれは安易すぎるのではないかと感じます。